月下の舞闘曲
◇GM名
SIV
◇TRPG初心者対応
あり(1人まで)
◇システム初心者対応
あり(1人まで)
◇テーマ
異形 お人形さん ブラッドボーン
◇トレーラー及びハンドアウト
「閉じた瞼には長いまつげが密に揃い、柔らかな唇は温かい血の色。
結い上げられた豊かな銀髪はまるで上等な刺繍のよう。
しなやかな指先と首は、折れてしまいそうなほど細く、肌は透き通るように真っ白。
それでいてしっとりと光を跳ね返す、みずみずしさを持っていました。
でも。
彼女は動きません。彼女は喋りません。彼女は生きていません。
彼女は人形だったのです。
だから、彼女を作った人形師は願いました。
彼女が動いてくれますように。おしゃべりをしてくれますように。
命を得て、微笑んでくれますように。
その代償が、人と人形の間に横たわる、大きな真理だったとしても。
人形師にそう願わせるほど、彼女は美しい人形だったのです」
モノトーンミュージアム
「月下の舞闘曲」
そして人形は、ゆっくりと目を開きました。
めでたしめでたし――。
ハンドアウト
各PCには以下の設定がつく。
PC1:異端審問官(基本剥離値3以下であること)
PC2:職工(人形、からくり技師を推奨)
PC3:狩人(異形狩りを推奨)
※PC1の剥離値に注意してください。
PC1用ハンドアウト
パートナー:"彼岸の国" 感情:警戒心
クイックスタート:御標の守護者(基本P39)
貴方は異形狩り、異端審問官だ。
貴方の耳に、異形が集まる街がある、という連絡がきた。
その地に、神の意志を届けろ、というのが、御神槌衆からの司令だ。
"彼岸の国"――大仰な名だ。
司令に不足はない。神の意志は、どこにだって届くのだから。
PC2用ハンドアウト
パートナー:ゼペット 感情:憧れ
クイックスタート:鋼の造物主(インカルツァンドP83)
貴方は職工。優れた技術で、ものを作る職人だ。
貴方には、強い憧れをもつ師匠がいた。
師であるゼペットが作るものはどれも繊細で美しく、中でも彼の人形はとびきりだった。
その師が、"彼岸の国"などという如何わしい場所で消息を絶った。
冗談ではない。まだ教わることが山とあるのだ!
PC3用ハンドアウト
パートナー:"コーチマン" 感情:敵愾心
クイックスタート:魔弾の射手(インカルツァンドP87)
貴方は異形刈り、魔狩人だ。
今回の獲物"コーチマン"も順調に足取りを掴み、追い込んだ――はずだった。
"彼岸の国"。どこにあるともしれないその街に、そいつが逃げ込んだと知れるまでは。
だが、場所がどこでも関係ない。貴方にかかれば、捉えられぬ獲物などいないのだから。
◇延長有無
なし(予定) あまり長い話ではありません。
◇レギュレーション(使用サプリや戦闘難易度、自作可否、特殊ルールなど)
基本、インカルツァンド、トレイメント。他の書籍は不可です。
キャラクターは自作でもサンプルでも可能ですが、PC1のみ、基本剥離値が3以下になるよう気をつけてください。
戦闘は激しくありません。
◇コメント
ダークソウルの火守女、ブラッドボーンの人形に惹かれる人は多いと思います。
ええもう私もやられたクチでしてハイ。
彼女たちのような、脇役ながら重要で魅力的な存在にスポットをあて、人と異形と人形の三者の関係性を主軸に据えたお話です。もちろん、ダークソウルもブラッドボーンも知らなくても、なんの問題もありません。人形は誰にとっても魅力的なのですから。
ちょっとばかり重たくなってますが、のんびりお人形を愛でるにはちょうどよいかと。
ロールプレイを楽しみたい方、シナリオ中の選択に悩みたい方、お待ちしております。!
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